
夫婦で共働きなのに、なぜ私ばかり生活費を負担しているの?
私自身、結婚当初から夫婦共働きだったのに、生活費の負担割合について明確なルールを決めておらず、気づけば割合的に私の方が多く負担している状態に。
なんとなく折半のような形でやっていたけれど、夫の給料が上がっても私の負担額は変わらないまま…。
そこで、生活費の分担を見直すことにしました。でも、どんな基準で決めるべきなのか?折半がいいのか、収入に応じた割合がいいのか?
いろいろ試行錯誤した結果、ようやく納得のいく形が見えてきました。
この記事では、私の体験談をもとに、共働き夫婦が生活費をいくらずつ負担すればいいのか? について、具体的な決め方や実例を交えて解説します。
目次
共働き夫婦の生活費負担、どんな分け方がある?
それぞれメリットとデメリットがありますが、私なりに考えたことをまとめてお伝えします。
1. 折半(50:50)の場合
夫婦で同じ額を負担する方法です。シンプルでわかりやすいですが、収入差が大きい場合、不公平に感じることもあります。
折半にすると計算は楽ですが、収入が違う夫婦の場合、どちらかに負担が重くのしかかる可能性があるので注意しなければなりません。
また、日常の買い物や突発的な出費について、「どちらが支払うのか?」という問題も出てきます。子どもの習い事に使う物で思わぬ出費があったときに、「これは私の収入から出すのか…」と複雑な気持ちでした。
折半のルールを決めていても、細かい支払いの場面では片方が多く負担することになりやすいのです。そのため、単純な折半が公平とは限りません。
2. 収入の割合に応じて分担
例えば「夫の収入が70%、妻が30%なら、生活費も同じ割合で負担する」といった方法です。収入差がある夫婦には合理的な方法ですが、必ずしもすべての家庭に合うとは限りません。
この方法のメリットは、収入に応じた負担になるため、どちらか一方に極端な負担がかかることを防げる点です。
ただし、収入が変動する場合や、片方が時短勤務などで収入が減るときには、その都度見直しが必要になります。
また、収入割合だけで負担を決めると、「お小遣いとして使えるお金が夫婦で大きく違う」といった問題も出てきます。
3. 固定費と変動費で分ける
- 固定費(家賃・光熱費・通信費)を夫が負担
- 変動費(食費・日用品・交際費)を妻が負担
この方法では、それぞれの支出が明確になるため、家計管理がしやすいメリットがあります。また、どちらがどの支払いを担当するのかが明確なので、「どっちが払うの?」というトラブルが少なくなるのも利点です。
ただし、変動費は月によって大きく異なるため、「今月は食費が高くなった」「急な出費がかさんだ」などの理由で、不公平感が生まれることもあります。
そのため、ある程度の余裕を持った分担ルールを決めることが重要です。
私が試した生活費の分担パターン
折半(50:50)を試した結果…
「お互いに同じ額を出せば公平!」と思って始めた折半。でも、実際は私の方が食費や日用品を多く負担していたことに気づきました。
私が悩んだのは、私と子どもだけでのちょっとしたお出掛けにかかった交通費やランチ代。子育ての一環ですが、夫は参加せず私だけが楽しんでいることなので家族の生活費と考えていいのか、複雑ですよね。
「家賃」「食費」「光熱費」のような分かりやすい項目以外の扱いが難しかったです。
- 夫は「共通の生活費」しか出さず、細かい出費は私任せ
- 例えば、子どもの学校関係の出費や急な医療費は全部私持ち
- その結果、実質的な負担額が私の方が多くなる
表面上は「折半」だけど、実際には私が負担している金額が大きくモヤモヤしました。
また、家事や育児は私が多めに負担しているのに、収入だけを見て折半は不満でした。
残るお金は各自の自由でしたが、私のパート代はほとんど残らないのに、夫には余裕があり、収入の差が大きいのに折半は辛かったです。

これではフェアじゃないと思い、別の方法を検討することに!
夫が大きく負担する割合(90:10)を試した結果…
一度、夫が9割、私が1割を負担する形を試したこともあります。私はほとんど生活費を出さず、その分を貯金や自分の趣味に使えるので気楽でした。
しかし、この方法には大きな落とし穴がありました。
- 夫が「自分ばかり負担している」と不満を持ち始めた
- 私の収入の使い道について、夫が口を出すようになった
- 家計のバランスが崩れ、夫婦関係に微妙な溝が生まれた
最初は夫も「これくらい大丈夫」と言っていたのですが、数ヶ月経つと「俺ばっかり負担が大きい」とイライラするように。
お金の話をするたびに険悪なムードになり、最終的には「やっぱりもう少し分担しよう」と話し合い直しました。
どちらか一方だけが極端に負担する形は、家計だけでなく夫婦関係にも悪影響を及ぼすことがわかりました。

お互いに納得できる形にすることが大切だと痛感!
収入に応じた割合負担(70:30)を試した結果…
次に試したのが「お互いの収入の割合に応じて負担する方法」。
- 夫の収入が手取り35万円、私が15万円
- 合計50万円のうち、夫の収入は70%、私は30%
- 生活費も同じ割合(例えば、生活費30万円なら夫21万円、私9万円)
結果として、私の負担が軽くなり、夫も納得感があったので、しばらくこの方法でやってみることにしました。

これは私がパートでも今より収入があったときの方法ですが、理想に近づいてきた手ごたえ(?)がありました!
固定費と変動費を分担する方法を試した結果…
最終的に落ち着いたのが、
- 夫が「固定費(家賃・光熱費・通信費・保険料・固定の教育費など)」を負担
- 私が「変動費(食費・日用品・予定外の教育費など)」を負担
という方法。家計管理がしやすく、お互いの支出が明確になり、無駄遣いが減る効果もありました。
今はパート代が少なくなり、負担割合としては8:2くらいです。
変動費は不安定なので、家族での外食や医療費等が多くかかった場合には相談して、無理なく負担を分けています。

生活にかかるお金を細かく見直したことで、節約の意識が高まったのが良かったです。
生活費分担を決めるときのポイント
生活費の分担を決めるときの大切なポイントは3つ!
お互いの収入と支出を可視化する
「何にどれくらいお金がかかっているの?」
「どちらがどの費目を負担するのが最適?」
まずはお互いの収入と生活にかかっている支出を書き出して、一緒に確認することが大切です。
うまくいく改善案
- 共通口座を作り、お互いが決まった額を入れる仕組みを取り入れる
- 支出の記録をつけ、家計簿アプリやエクセルで可視化する
- 「固定費」「変動費」それぞれの割合をグラフ化してみると納得しやすい

「生活費一覧表」を作ってみるとわかりやすいですよ。
「見えない負担」を考慮する
夫が「家賃を払っているからOK」と思っていても、妻が「食費・子どもの習い事・日用品など細かい支出を多く負担している」ケースも多いです。
小さな支出も積み重なれば不満の原因に。生活のための労力や時間など、お金以外の負担も考慮しましょう。
うまくいく改善案
- 例えば「子どもの学校関係の費用」や「実家への帰省費用」など、生活費とは別と考えられがちな支出も含めて検討する
- 「家事労働」も見えない負担の一つとして考慮し、金銭以外の役割分担も調整する
- 「緊急時の支出」についても、どちらが負担するのかを決めておく(急な医療費や修繕費など)

小さな支出も含めて話し合うことが大切です。
定期的に見直しをする
徹底的に話し合い、「生活費の負担について完璧に決められた!」と思っても、状況が変わったり、想定外の不満が出てきたりするものです。
3か月に1回は話し合う、それ以外にも「収入やライフスタイルが変わったら、その都度見直す」ことを意識するとうまくいきます。
うまくいく改善案
- 「ずっと同じ割合」でなく、その時々に合った分担をする
- 転職や昇給、出産、育休など、収入が変化するタイミングでは必ず話し合う
- 「生活費の見直しミーティング」を定期的に開き、不満がないか確認する
- 共働きの状況が変わる(例えば片方が時短勤務になる)場合は、早めに負担割合を調整する

見直しや話し合いが嫌なことではなく、当たり前のこととして定期的にできるといいですね。
お互いの状況を考慮しながら、納得できる負担割合を見つけることが、夫婦関係を円満に保つポイントです。
なにが正解と言うことはないので、家庭に合ったルールを作れるといいですね。
まとめ|生活費の分担を見直して、夫婦円満に!
共働き夫婦の生活費分担は、「何となく」ではなく、しっかり話し合ってルールを決めることが大切です。
私の経験では、「折半」よりも「収入比率で分担」や「固定費と変動費で分ける」方法の方が、お互い納得できる形に落ち着きやすいと感じました。

我が家では固定費と変動費で分けるルールで生活費を分担することにしました。
生活費の分担方法は一度決めたら終わりではなく、定期的に見直すことが重要!
ぜひ、この記事を参考に、夫婦で納得のいく家計ルールを作ってみてください。