「共働きだから、家計はお互いに出し合って当然」と思っていたのに、夫が生活費をくれない…。そんな状況に悩んでいる女性は少なくありません。

私もかつて、夫と生活費について何度も揉めました。
「お互い働いてるんだから、それぞれでやりくりすればいいでしょ?」という夫の言葉に、納得できなかったことも。
そんな経験から、夫が生活費を渡さないリスクと、その対処法を詳しく解説します。
目次
夫が生活費をくれない!共働き家庭で起こる問題とは?
生活費を渡さない夫の実態と理由
「夫が生活費をくれない」と一言でいっても、その理由はさまざまです。
夫が家計に関与しないと、以下のようなリスクが高まります。

我が家の場合は、夫が生活費に無関心で、私ばかりがお金の心配をして常にイライラしていました。
なぜ夫は生活費をくれないのか?7つの理由
理由① 収入が少なく、余裕がない
夫の収入が少なく、余裕がない場合、生活費を渡したくても渡せない状況が生まれます。「今月ちょっと厳しいから…」と先延ばしにされることも。また、仕事の不安定さや昇給の見込みが少ない職種では、そもそも生活費を支払う余力がないことも。
理由② お金の管理は妻の役目だと思っている
夫婦の価値観によっては、「家計は妻が管理するもの」と考えているケースもあります。特に、親世代の影響を受けていると、その認識が根強いことも。その結果、夫が収入を自由に使い、生活費のことを意識しなくなるケースもあります。
理由③ 価値観の違いで生活費の概念がずれている
夫婦で「生活費」の定義が違っていると、負担のズレが生じます。「家賃は俺が払ってるんだから、それで十分でしょ?」と考える夫も。また、外食や趣味の支出を生活費に含めるかどうかで意見が食い違うこともあります。
理由④ 夫婦間の会話が不足し、問題が見えなくなっている
お金の話はデリケートで、避けてしまうことも。でも、話し合いをしないと問題は解決しません。特に、お金の話をすると夫が不機嫌になる場合、妻は言い出しづらくなり、問題が先送りにされてしまうことが多いです。
理由⑤ 夫が浪費やギャンブルをしている
夫が趣味やギャンブルにお金を使いすぎている場合、生活費の支払いが後回しにされることもあります。特に、スマホゲームの課金やオンラインカジノなど、気軽にお金を使える環境が増えたため、本人の自覚がないまま浪費することも。
理由⑥ 夫が貯金を優先しすぎている
「将来のために貯金しないと」と考えすぎる夫も、生活費を削りがちです。夫婦間で適切なバランスを話し合わず、生活費を極端に削ってしまうと、日々の生活が苦しくなってしまいます。
理由⑦ 夫が意図的に生活費を出したくないと思っている
稀にですが、夫が意図的に生活費を出さないケースもあります。これは、夫婦関係に問題がある場合に起こりやすく、夫が経済的な主導権を握りたいと考えている可能性もあります。この場合、早めに話し合い、必要なら第三者の介入を検討することが重要です。
夫が生活費をくれないときに妻ができる対処法
今のまま行動を起こさないでいても、時間が解決してくれることはありません。

お金の話は気まずい…と思うかもしれませんが、落ち着いて向き合ってみましょう。
妻ができる対処法
- まずは夫婦でしっかり話し合う
- 「家計の見える化」で問題を共有する
- 生活費の分担ルールを決めて明確に管理する
- 夫に「家計管理の当事者意識」を持たせる
- 第三者(FPやカウンセラー)に相談するのも一つの手
- 生活費を出さない夫への最終手段…
まずは夫婦でしっかり話し合う
「なんで生活費を出してくれないの?」と責めるのではなく、「今の家計がどうなっているか、一緒に確認しない?」と冷静に話すことが大切です。話し合う際には、感情的にならず、お互いの考え方や収入・支出状況を整理した上で話すとスムーズに進みます。夫が家計の状況を把握していない場合、現実的な数字を見せることで納得しやすくなります。
「家計の見える化」で問題を共有する
家計簿アプリやエクセルで、収入と支出を可視化すると、夫もお金の流れを理解しやすくなります。特に、固定費と変動費を分けてリストアップすると、「どこにどれだけお金がかかっているのか?」が明確になります。夫に負担を実感してもらうことで、積極的に協力してくれるようになる可能性が高まります。
生活費の分担ルールを決めて明確に管理する
夫婦の生活費の負担割合を明確にし、**「家賃や光熱費は夫、食費と日用品は妻」**のように役割を決めるとスムーズです。また、共通口座を作り、毎月決まった額を入れる方法もおすすめです。口約束ではなく、実際に書面やメモとして残しておくと、お互いの認識違いを防ぐことができます。
夫に「家計管理の当事者意識」を持たせる
夫が生活費を出さない理由の一つとして、「家計管理を妻任せにしている」というケースがあります。これを改善するために、毎月一緒に家計を振り返る「家計ミーティング」を開くと効果的です。例えば、
- どこにお金を使ったのか振り返る
- 節約できるポイントを話し合う
- 今後の貯蓄や支出計画を決める といった具体的な内容を共有すると、夫も家計管理に関与しやすくなります。
第三者(FPやカウンセラー)に相談するのも一つの手
夫婦だけで解決できない場合、ファイナンシャルプランナー(FP)や夫婦カウンセラーに相談するのも有効です。特に、
- 夫が「生活費を払うのが負担」と感じている場合
- お金の使い方について価値観が合わない場合
- 夫がそもそもお金の話を避けようとする場合 といったケースでは、第三者の視点が問題解決のきっかけになることがあります。

我が家はたまたまFPさんに相談する機会があり、夫婦で話を聞いたことが改善につながりました!
生活費を出さない夫への最終手段
どうしても生活費を渡してくれない場合は、法的手段を考えることも重要です。
- 婚姻費用分担請求:離婚前でも、夫が生活費を負担しない場合に家庭裁判所で請求できる制度。
- 離婚を視野に入れた話し合い:夫が経済的な責任を果たさない場合、今後の生活をどうするか冷静に考えることも必要。
- 公正証書を作成する:夫婦間で決めたお金の分担について、公正証書を作成し、法的に有効な形で残す。
夫が頑なに生活費を出さない場合、そのまま放置せず、具体的なアクションを取ることが重要です。
生活費の分担方法を決めるベストなやり方
夫婦の生活費の分担については、感情的にならずに冷静に決めることが大切です。以下の方法を参考に、無理のないルールを作りましょう。
生活費の分担ルール案
- 夫婦の収入割合に応じた負担割合を決める
- 固定費と変動費を分けて管理する
- 共通口座を作り、ルールを明確にする
- お小遣い制を導入し、無駄遣いを防ぐ
- 家計管理のルールを紙に書き出して明確にする
夫婦の収入割合に応じた負担割合を決める
夫婦の収入額が異なる場合、単純に折半するのではなく、収入の比率に応じて負担額を決める方法がおすすめです。
例えば、夫の収入が30万円、妻の収入が20万円の場合、生活費の70%を夫、30%を妻が負担するなど、収入に見合った分担をすると不公平感が減ります。
固定費と変動費を分けて管理する
家賃や光熱費などの固定費は夫が担当し、食費や日用品などの変動費は妻が担当するという方法も有効です。
これにより、夫婦の収入差に合わせてバランスの良い負担ができます。
共通口座を作り、ルールを明確にする
毎月の生活費を共通口座に入れ、そこから家賃や光熱費を引き落とす方法もあります。
これにより、「誰がどれだけ負担したか」が明確になり、不満が生じにくくなります。
さらに、家計簿アプリを活用すれば、口座の動きを一緒に確認できるため、お金の流れを夫婦で共有しやすくなります。
お小遣い制を導入し、無駄遣いを防ぐ
夫婦それぞれに自由に使えるお小遣いを設定するのも、家計を安定させるポイントです。
収入の10~15%程度を個人のお小遣いとし、それ以外は家計に充てるルールにすると、無駄遣いを防ぎつつ、自由に使えるお金も確保できます。
家計管理のルールを紙に書き出して明確にする
夫婦で決めた家計のルールを、紙に書き出しておくことで、後々「言った・言わない」のトラブルを防ぐことができます。例えば、
- 毎月の生活費の負担割合
- どちらが何を支払うのか
- 貯蓄や投資の割合
などを明確にすることで、曖昧なまま家計を回すことがなくなり、スムーズな管理が可能になります。
まとめ|夫が生活費をくれない問題を解決するために
夫が生活費を出さない問題は、放置すると夫婦関係にも影響を及ぼします。
大切なのは、感情的にならずに冷静に話し合い、ルールを決めること!

私は家庭のお金のことでいつもイライラ&ピリピリしてたけど、ここでなんとかしなきゃ…!と頑張りました。
「うちの夫もそうかも…」と思ったら、ぜひ今からでも実践してみてくださいね。