サーキュレーターを買って、
当て方も調べて、
夜はつけっぱなしにしてみた。
それでも朝になると、洗濯物がまだ少し湿っている。
触ると冷たくて、「あ、乾いてない…」と気づく瞬間。
ここまでやっても乾かないと、
「自分のやり方が悪いのかな?」
「当て方が間違っている?」
そんなふうに思ってしまいますよね。
でも、この状態は珍しいことではありません。
サーキュレーターを使っていても、部屋干しがうまくいかない人は意外と多いです。
この記事では、
なぜサーキュレーターを回しても洗濯物が乾かないのか、
その理由をできるだけわかりやすく整理していきます。
目次
サーキュレーターを使っても乾かない人は少なくない
サーキュレーターは
「回せば洗濯物が乾くもの」と思われがちです。
私自身もそう思っていて、
部屋干し用にサーキュレーターを用意し、
夜は洗濯物に向けて回していました。
でも実際には、
朝になるとタオルや厚手の服がまだ湿っていることが何度もありました。
実は、
サーキュレーターを使っても「乾かない側」に来てしまう人は意外と多いです。
やり方が極端に間違っているわけでも、手を抜いているわけでもありません。
まず知っておいてほしいのは、
部屋干しがうまくいかないのは、よくあることだということです。
次では、
「当て方が悪いのでは?」と思いがちなポイントについて、
整理していきます。
当て方や角度の問題ではない理由
サーキュレーターが効かないと感じると、
まず「当て方が悪いのかな?」と考えがちです。
よく言われる対策には、こんなものがあります。
・洗濯物の下から風を当てる
・首振りで全体に風を回す
・洗濯物の間隔を広げる
どれも間違いではありません。
実際、私もこれらは一通り試しました。
それでも朝になると、
表面は乾いているのに、触るとまだ冷たい。
タオルや厚手の服は特に、奥に湿り気が残っていました。
ここで知っておきたいのは、
乾かない原因が「当て方」だけではないケースがあるということです。
風の当て方を工夫すれば、
乾きムラは減らせます。
でも、それだけで乾燥時間を大きく縮めることはできません。
なぜなら、問題は
**風の向きや強さ(風の質)ではなく、
その風が流れている「環境」**にあるからです。
次では、
なぜ風があっても乾かない環境が生まれるのかを、
もう少し噛み砕いて説明します。
風だけでは洗濯物は乾ききらない
洗濯物が乾く仕組みは、とてもシンプルです。
服に含まれている水分は、
空気の中に逃げていくことで乾きます。
つまり、
水分の行き先は「風」ではなく「空気」です。
ここで問題になるのが、部屋の空気の状態です。
部屋の空気がすでに湿っていると、
これ以上水分を受け取れません。
逃げ場がなくなった水分は、服の中に残ったままになります。
サーキュレーターができることは、
空気を動かすことです。
・洗濯物のまわりに風を送る
・湿った空気を循環させる
ここまでは得意です。
でも、サーキュレーターには
湿度を下げる力はありません。
湿った空気を、
乾いた空気に変えることはできないのです。
そのため、
・風は当たっている
・部屋の中で空気は動いている
・それでも乾かない
という状態が起こります。
つまり、
湿度が下がらない環境では、
どれだけ風を当てても意味がないということです。
なお、
「エアコンをつけているのに乾かない」
「扇風機も回しているのにダメだった」
という場合も、考え方は同じです。
エアコンや扇風機を使っても乾かない理由については、
こちらの記事で整理しています。
次では、
「じゃあ、どうすれば湿度を下げられるのか」を整理します。
つけっぱなしでも乾かないのはなぜ?
「一晩中回していれば、さすがに乾くだろう」
そう思って、サーキュレーターをつけっぱなしにする人は多いです。
私も、寝る前に洗濯物に向けてサーキュレーターをセットし、
朝まで回しっぱなしにしたことがあります。
でも朝触ってみると、タオルはまだ少し冷たく、
結局そのままでは使えませんでした。
一晩かけても乾かない理由は、サーキュレーターの性能ではありません。
環境が変わっていないからです。
まず、湿度が下がらない。
洗濯物から出た水分が部屋の空気にたまり、
その空気がずっと部屋の中を回っているだけになります。
湿度が高いままだと、水分の逃げ場は増えません。
次に、空気が入れ替わらない。
夜は窓を閉め切ることが多く、
外の乾いた空気が入ってきません。
結果として、湿った空気をずっと循環させる状態になります。
さらに、温度もほとんど変わりません。
特に冬の夜は、
暖房を切ると一気に温度が下がり、蒸発が進みにくくなります。
ここで起きているのは、
「時間をかければ乾く」という思い込みです。
実は、部屋干しには
「ここまでに乾かなければ、失敗が確定してしまう時間帯」があります。
ここで一つだけ知っておいてほしいのが、
「乾くまでに時間がかかるほど、臭いのリスクが上がる」ということです。
部屋干し臭は、洗剤よりも「乾くまでの時間」で決まりやすい。
この考え方を「5時間の壁」として、こちらの記事で整理しています。
⇒【5時間の壁】なぜ部屋干しは臭う?「スピード乾燥」が最強の消臭術である科学的根拠
次では、
風だけでは足りないなら、何を足せばいいのかを整理します。
サーキュレーターが“無意味”なわけではない
ここまで読むと、
「じゃあサーキュレーターって意味ないの?」
と思うかもしれません。
でも、サーキュレーター自体が悪いわけではありません。
使い方と役割が、少しズレていただけです。
サーキュレーターの役割は、
洗濯物の表面に風を当てて、空気を動かすことです。
これによって、
・乾きムラを減らす
・一部だけ湿るのを防ぐ
といった効果は、しっかりあります。
ただし、サーキュレーターは
洗濯物を乾かす主役ではありません。
水分を空気中に逃がす「きっかけ」は作れますが、
その水分を外に出す力は持っていません。
湿度が高いままの部屋では、
どれだけ風を当てても限界があります。
つまり、サーキュレーターは
乾燥の主役 → ×
乾燥を助ける補助役 → ○
という位置づけになります。
本当に力を発揮するのは、
湿度を下げる仕組みと組み合わせたときです。
除湿で空気を乾かし、
そこにサーキュレーターで風を当てる。
この「除湿+送風」がそろって、はじめて
部屋干しは安定して乾くようになります。
次では、
なぜ「除湿」がそこまで重要なのか、
もう少しだけ噛み砕いて整理します。
ここまで来た人が陥りやすい“行き止まり”
サーキュレーターを買って、
当て方も調べて、
一晩つけっぱなしにもして。
それでも乾かないと、
多くの人が、ここで思考が止まります。
「もう工夫できることは出尽くした気がする」
「これ以上、物を増やしたくない」
「でも、乾燥機を買うほどでもない」
実際、ここまでやってダメだと、
「自分のやり方が悪いのかな」と感じてしまいがちですが、
そうではありません。
サーキュレーターまで使って乾かない場合、
問題は“工夫不足”ではなく、
そもそもの前提が合っていないことがほとんどです。
そして多くの家庭が、
この地点でいったん立ち止まります。
・もうこれ以上、何をすればいいかわからない
・でも、このままも困る
そんな状態です。
乾燥機がない家で、これ以上どうすればいい?
サーキュレーターの当て方を変えたり、
角度を調べ続けたりするのは、ここで一区切りで大丈夫です。
ここまで来て乾かないなら、
問題は「風の当て方」ではありません。
洗濯物が乾かない原因は、
家の中の湿度・空気の流れ・使える時間といった
家の条件そのものにあります。
だから必要なのは、
さらに工夫を足すことではなく、
一度、考え方を整理することです。
まとめ
サーキュレーターを使っても洗濯物が乾かないのは、
決して珍しいことではありません。
当て方を工夫して、角度を変えて、
一晩つけっぱなしにしても乾かない場合、
問題はやり方ではなく、家の環境にあります。
サーキュレーターは無意味ではありませんが、
あくまで「乾燥を助ける補助役」です。
湿度が下がらない空間では、
どれだけ風を当てても限界があります。
ここまで試してうまくいかないなら、
これ以上当て方を探し続ける必要はありません。
必要なのは、
乾燥機がない家で洗濯をどう成立させるかという考え方の整理です。
サーキュレーターまで使っても乾かない場合、
やり方の問題ではなく、
乾燥が成立しにくい条件が家の中にそろっている可能性があります。
乾燥機がない家庭で洗濯が行き詰まりやすい理由と、
朝まで乾かしたい人が次に考えるべきことを、
こちらの記事で整理しています。
