
私たち夫婦は共働きですが、収入に差があるため、生活費の分担方法について何度も話し合いを重ねてきました。
以前は収入の割合に応じて負担する方法(7:3)を採用していましたが、私の収入が減ったことで、現在は「固定費と変動費で分担する方法(8:2)」に落ち着いています。
この記事では、夫婦の生活費負担の決め方について、私の実体験をもとに詳しく解説します。
収入差があってもお互いに納得し、不満を感じることなく家計を管理するためのヒントになれば嬉しいです。
目次
夫婦の生活費負担割合はどう決める?
1. 折半(50:50)の場合
シンプルで公平に見えますが、収入差がある場合はどちらかに大きな負担がかかることも。お互いの収入が同じくらいなら問題ありませんが、収入差がある場合は不公平に感じることがあります。
2. 収入比率に応じた負担(私が過去に試した方法)
例えば、夫が70%、妻が30%の収入比率なら、生活費も同じ比率で負担する方法です。この方法を採用していた時期もありましたが、私の収入が減り、負担が重く感じるようになりました。
3. 固定費と変動費で分担(私が現在採用している方法)
現在採用している方法で、夫が固定費(家賃・光熱費・通信費・保険料・教育費など)を負担し、私が変動費(食費・日用品・医療費など)を負担する形です。
割合としては夫が8割、私が2割程度。収入に変動があっても、基本的な支払いが夫に固定されているため、管理しやすいです。

想定以上の出費となってしまった場合には、その都度相談して共通口座から出したり、夫にも負担をしてもらったりしています。
収入比率7:3で負担していたときの話
私がもっと長時間の仕事をしていた時期は、夫が70%、私が30%の割合で生活費を負担していました。
固定費も変動費もこの比率で支払い、それなりにうまくいっていました。しかし、私がパートの勤務時間を減らし収入が減ったことで、30%の負担が厳しくなってきました。
- パート収入が月15万円から8万円に減少
- 生活費の30%を負担するのが苦しくなった
- 私の貯金を切り崩す形になり、負担を見直す必要があった
この時点で、夫と話し合い、固定費と変動費で分担する方法に変更しました。
9:1の負担割合で失敗した話

我が家には9:1の負担割合の方法が合わず、お互いにすごいストレスが溜まりました。
収入が減ったタイミングで、一度夫に9割の生活費を負担してもらい、私の負担を1割程度にする方法を試しました。しかし、これには問題がありました。
- 夫が「自分ばかり負担している」と感じるようになった
- 私の収入の使い道について夫が口を出すようになった
- 夫婦間で「お金の自由度」にズレが生じ、関係がギクシャクした
最初は「大丈夫」と言っていた夫も、しばらくすると「俺ばっかり生活費を払ってる気がする」と不満を漏らすようになりました。
特に、私の収入を趣味に使っていると感じたときに、「なんで生活費をもっと出せないの?」という意見が出るようになり、お互い自由にお金を使いにくい雰囲気に。
ここで、家計の負担割合について改めて話し合うことになりました。
収入差があっても揉めない生活費負担の決め方・我が家の場合
具体的な会話シミュレーション

夫と生活費の負担割合を決める際、実際にどのような話し合いをしたのかをシミュレーション形式で紹介します。
実際の会話
私:ねえ、最近の生活費の負担についてちょっと話したいんだけど…今まで7:3でやってたけど、私の収入が減ったから、30%負担するのがちょっと厳しくなってきちゃった。
夫:そうだったんだ。でも、俺も固定費を全部払ってるから、負担が増えるのは正直きついなあ。
私:うん、そうだよね。でも今のままだと私の収入では足りなくて貯金を崩している状態で、ちょっとバランスが悪い気がするんだよね。
夫:確かに、収入が減ったなら見直した方がいいかも。でも、じゃあどうすればいいんだろう?
私:例えば、固定費は今まで通りあなたが負担して、私が食費や日用品などの変動費を担当するっていうのはどうかな?だいたい8:2くらいのバランスになると思うんだけど。
夫:なるほど。それならお互いに無理なくやれそうかも。俺は毎月決まった金額だと分かりやすくて気持ちがラクだな。でも、変動費って月によって変わるから、君の負担が増えすぎないようにする工夫も必要だよね。
私:ありがとう。じゃあ、月の変動費が増えすぎたときは、その都度相談するね。固定費って言っても光熱費や教育費は月によって違うから、少し多めに見積もって毎月決まった額を共通口座に入れて、お互い補填できるようにしたらどうかな。
夫:いいね、それなら無理なく続けられそう。じゃあ今月から試してみよう。
私の夫の場合、自分が今までより多く出すことよりも、毎月違う金額を出費に合わせて負担しなければいけないことがストレスになるようでした。
変動費は私が負担していますが自分の中で予算を決めていて、負担が少なかった月は共通口座へ。
夫が負担する固定費も多めに見積もり余った分は共通口座に入れてもらい、あとから追加で負担が増えたときはそこから対応できるように工夫しています。
想定外の出費も、共通口座の貯えでほとんど足りるので家計管理がとてもラクになりました。
このように、一方的な負担にならないように話し合い、お互いが納得できる形を探ることが大切 です。

我が家の共通口座の扱いはキッチリしていないので、まだ改善の余地がありそうです。
最初から完璧なルールを決めるのは難しいですが、試行錯誤しながら調整していくことで、無理なく続けられる生活費の分担方法が見つかるはずです。
収入差があっても揉めない生活費負担の決め方のポイント
収入差があっても揉めない、生活費負担の決め方のポイントをまとめます。
やり方
- 夫婦の収入と支出を明確にする
- 生活費以外の「見えない負担」も考慮する
- 定期的に見直しをする
1. 夫婦の収入と支出を明確にする
- 生活費にかかる費用をリストアップする
- 収入の増減があっても対応できる柔軟なルールを作る
- 共通口座を活用し、透明性を高める
2. 生活費以外の「見えない負担」も考慮する
- 妻が育児や家事を多く担当しているなら、それも金銭的負担に換算する
- 夫婦どちらかが急な医療費や子どもの習い事の費用を負担しているなら、それも考慮する
3. 定期的に見直しをする
- 収入の変化に応じて負担割合を調整する
- 収入の増減だけでなく、家事や育児の負担バランスも含めて話し合う
- 生活費の増減に合わせて適宜見直す
詳しくはこちらの記事もぜひご覧ください。
夫婦の生活費、理想の負担割合とは?他の家庭の事例を紹介
家庭によって生活費の負担割合はさまざまですが、どのような分け方が一般的なのでしょうか。
生活費の負担割合に関する統計データ
調査データによると、共働き夫婦の生活費の分担方法には以下のようなパターンが見られます。
- 完全折半(50:50) … 約30%
- 収入の比率に応じて負担(例:7:3、6:4) … 約40%
- 固定費と変動費で分担(例:夫が家賃・光熱費、妻が食費・日用品) … 約20%
- どちらかがほぼ全額負担 … 約10%
それぞれの家庭の状況や価値観によって、どの方法が最適かは異なります。ただし、どの方法を選ぶにしても、事前にしっかりと話し合い、お互いが納得できるルールを作ることが大切です。
共働き夫婦の生活費負担の主なパターン
1. 収入に関係なく折半(50:50)
- ルールがシンプルで管理しやすい
- 収入に差がある場合、負担が偏ることがある
- 細かい支出についてどちらが負担するのかで揉める可能性がある
2. 収入比率に応じて負担
- 収入差に合わせて負担を調整できる
- 定期的に見直しが必要
- 「負担割合が大きすぎる」と感じると不満につながることも
3. 固定費と変動費で分担
- 役割分担が明確になり、家計管理がしやすい
- 変動費が増えると負担が偏ることがある
- 固定費を負担している側が「自分の方が負担が大きい」と感じることも
各方法のメリット・デメリット
負担方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
折半 | ルールがシンプルで明確 | 収入差があると不公平感が生まれやすい |
収入比率で負担 | 収入差を考慮できる、公平感がある | 収入の変動に応じて見直しが必要 |
固定費と変動費で分担 | 役割が明確で管理しやすい | 変動費の増加によって負担が偏る可能性 |

正解の形は夫婦によって違います。落ち着いて話し合えるといいですね。
「生活費の負担が不公平…」と感じたときの解決策
夫婦の生活費の負担割合に納得できないとき、どう話し合い、解決していけばいいのでしょうか?
ポイントはこの5つ!ひとつずつまとめてみましたので、意識して問題に向き合っていきましょう。
話し合いのポイント
- 率直に話し合う
- 価値観を共有する
- 試験的に新しい方法を導入する
- 第三者の意見を取り入れる
- それぞれの自由に使えるお金を確保する
1. 率直に話し合う
- 「今の負担がちょっと厳しい」と素直に伝える
- お互いの収入と支出を整理し、全体のバランスを把握する
- 感情的にならず、具体的な金額を提示しながら話す

感情任せでは伝わらない…数字を見せるのが大事です。
2. 価値観を共有する
- 生活費についての考え方を確認する
- 例えば「家賃は夫が払うべき」「食費は折半にすべき」などの価値観のズレを認識する
- 「どちらかに負担が偏りすぎないか?」を冷静に話し合う

我が家は「母子だけで出かける出費は生活費に入るかどうか」について考え方が違いましたが、話してみると「確かに生活費!」となりました。
3. 試験的に新しい方法を導入する
- いきなり変更するのではなく、「3ヶ月だけこの方法で試してみる」という形で調整する
- 期間が終わったら振り返りを行い、修正点を話し合う

一度決めたら変えられないわけじゃないです。「まずは試してみよう」と前向きに!
4. 第三者の意見を取り入れる
- 夫婦だけでは話がまとまらない場合、信頼できる親や友人に相談してみる
- 必要ならファイナンシャルプランナー(FP)に相談し、客観的な視点でアドバイスをもらう

FPさんにはお金のことをなんでも相談できるので心強いです。夫もプロの意見は聞き入れます(笑)。
5. それぞれの自由に使えるお金を確保する
- 生活費負担の見直しをするとき、「お互いが自由に使えるお金があるか」も考える
- 生活費の負担が増えても、自分のために使えるお金があれば、不満が生じにくい

これはすごく大事。自由に使えるお金が少ないと心が荒みます。
まとめ|夫婦の生活費負担を決めるポイント
夫婦の生活費の負担割合は、一度決めたら終わりではなく、状況に応じて見直していくことが大切です。
私の経験では、収入比率に応じた負担(7:3)よりも、現在の固定費と変動費で分担する方法(8:2)の方がストレスが少なく、管理しやすいと感じています。

「収入比率に応じた負担がラク」「10:0で妻の収入はすべて貯金」など家庭によって合う形はさまざまです。
✔ 生活費の負担方法は一度決めたら終わりではなく、定期的に見直すことが重要 ✔ 収入の変動や家事・育児の負担も考慮し、柔軟に対応する ✔ お互いが納得できるルールを作ることで、夫婦関係も円満に
生活費の分担方法に悩んでいる方は、まずは話し合いの機会を作り、お互いにとって最適な方法を見つけてみてくださいね。